【東京オリンピック】ネットで話題の「『AKIRA』の予言」は本当に当たっているのか? 全巻を読み直して検証してみた!

映画


皆さん、こんにちは!
モザイクリワード研究所、所長兼所員の仲手川です。

最近何かと話題の「『AKIRA』の予言」ですが、どうやら昨今の新型コロナウィルスの蔓延についても描写されているらしいことを知りました。

AKIRAファンの私としては「そんなのあったっけ?」、と少々疑わしく思っていましたので、全巻読み返してみて”予言”を確かめてみました。


ストーリー


まずは、簡単に漫画『AKIRA』のストーリーをご紹介しましょう。

1982年、関東地区に新型爆弾が使用され、3度目の世界大戦が勃発します。
それから37年後の2019年〜20年、崩壊から復興しつつある東京(ネオ東京)が舞台のSF巨編です。

主人公の金田率いる暴走族のメンバーのうちのひとり、鉄雄は旧市街へと続く高速道路上で事故を起こしてしまいます。この事故をキッカケに、”AKIRA”を巡る大きなうねりの中へ巻き込まれていくことになります。


予言の検証


それでは、それぞれの”予言”についてみていきます。


予言その1 - 東京オリンピックの開催 → ○


劇中に何度も登場しますので、これはとても印象に残ります。
爆心地の横ではメインスタジアムが建設中であり、それがネオ東京の復興のシンボルになっています。

現実世界では東日本大震災から、漫画の世界では大戦からの復興という点で開催のテーマも共通しています。


予言その2 - 新型コロナウィルスの蔓延 → △


確かにありましたが、発見するのに苦労しました。
なぜなら、漫画の本編とは違う場所にあるからです。

コミックス3巻の巻末には次巻の予告が載っています。
その予告のデザインが新聞風になっており、紙面にはその時のネオ東京の様子を伝える記事が数多く掲載されているわけですが、その中に”WHO、伝染病対策を非難”という見出しがありました。
難民キャンプで赤痢が流行しているという内容です。

復興を遂げようとしていたネオ東京は、物語中もう一度壊滅的なダメージを受けてしまいます。
その結果、大勢の人々が住む家を失い難民化してしまいます。
薬の供給もままならない状態の難民キャンプ内では伝染病が流行してもおかしくないでしょう。



漫画『AKIRA』は全部で6巻あります。
3巻以外にも次巻の予告のコーナーがあり、それぞれ趣向がこらされています。
あくまで私見ですが、それらのアイデア出しは、作者である大友克洋氏も参加しているように思います。ですが、細かな内容については編集部で考えているように思います。


まとめ

予言は2つともしっかりと存在していました。
(あれらを予言と呼んでいいのか? ということはさておき…)

ウィルスの件については、作者本人ではなく、編集部のアイデアだった可能性が高いように思いますが、いかがでしょうか?

東京オリンピックについては、元々認識していたので特に驚きはありませんでした。

一方で、ウィルスの蔓延については、全く知らなかったので「ホントだ!」という驚きがありました。では、その内容について驚いたのか?、といわれればそうではありません。

「よくこんなの見つけたな!」という驚きです。

今回の検証にあたって、漫画も映画も観直してみたのですが、1回で見つけることは出来ませんでした。何度か行き来しているうちにやっと発見することが出来、発見した時は「えっ!? ここ?」という感じでした。

1982年に連載が開始された漫画『AKIRA』は2019〜20年を舞台にしています。38年前に想像された未来と現実との違いを見比べながら読むのもまた違った楽しみ方が出来るでしょう。何より、設定されたまさにその年に読むことで、より物語をリアルに感じることが出来るので、より一層『AKIRA』の世界へ没頭することが出来ると思います。そして、そのチャンスは今年2020年しかありません。

もうかれこれ40年も前の作品ではありますが、こうして今だに話題にのぼるというのは、それだけ現代にも通じる魅力を持っていると言える作品なのだと思います。

ぜひ予言をご自身の目で確かめるためにも、一度手にとってみてはいかがでしょうか?

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