これであなたも立派な患者になれる?! 『Spreading the Disease / 狂気のスラッシュ感染』/ Anthraxレヴュー

レビュー

皆さん、こんにちは!
モザイクリワード研究所、所長兼所員の仲手川です。

今回は、Hear ’n Aidの『Stars』を聴いて”生涯一ヘッドバンガー”宣言をした私が初めて手にしたCD、Anthraxの『Spreading the Disease / 狂気のスラッシュ感染』のご紹介です。


Anthraxの傑作2ndアルバム!!


1985年にリリースされた2ndアルバムで、この作品を最高傑作と称するファンの方たちも多いです。

1stアルバム『Fistful of Metal』発表後に、やや歌唱力に難のあった初代のヴォーカリスト、ニール・タービンを解雇し、新たにBlack Bibleのジョーイ・ベラドナを迎え入れて制作されました。

リリースから30年以上を経た今でもライブで演奏されている彼らの代表曲、「Madhouse」が収録されています。

日本盤には『狂気のスラッシュ感染』という今では珍しい日本語のタイトルがついています。
これは原題の『Spreading the Disease(”病気の蔓延”といった感じでしょうか?)』やアルバムジャケットから考えると、非常に秀逸なタイトルであると思います。


全9曲収録。


  1. A.I.R.
  2. Lone Justice
  3. Madhouse
  4. S.S.C./Stand or Fall
  5. the Enemy
  6. After Shock
  7. Armed and Dangerous
  8. Medusa
  9. Gung-Ho





再生時間の合計は約44分で、各曲は大体4〜5分程度とコンパクトにまとまっています。

前述した彼らの代表曲「Madhouse」、シングルの「Armed and Dangerous」、アルバムのラストを飾るファストなナンバー「Gung-Ho」などが収録されています。

私は個人的にはジョーイのヴォーカルとメロディーの良さが光る、2曲目の「Lone Justice」が好きです。




1985年にリリースされたアルバム達。


当時の雰囲気がわかるように、1985年にリリースされたHM / HRのアルバムを調べてみました。


  • 『Walls of Jericho』/ Helloween
  • 『Thunder in the East』/ Loudness
  • 『Metal Heart』/ Accept
  • 『Hell Awaits』/ Slayer
  • 『Killig is My Business… and Business is God!』/ Megadeth


やっぱりかなり古いですね(笑)。

この中では、私はLoudnessに一番思い入れがあります。

その当時、一番好きなバンドでしたし、人生で初めて行ったコンサート(と、呼ぶのがシックリきます)がLoudnessでした。

ちなみにMetallicaの世紀の大名盤、『Master of Puppets』は翌年の1986年にリリースされています。

日本盤に封入されているライナーノーツを読むと(ライターはもちろん伊藤政則大先生!)、


スラッシュメタルの時代は本当にやってくるのか。可能性は50%といったところ

アンスラックス/狂気のスラッシュ感染 ライナーノーツより




と書かれており、正にその前夜である、といった当時の雰囲気をうかがい知ることが出来ます。


「私は、これでスラッシュ患者になりました...」


これは私が初めて手に入れたCDです。

CDがまだ世に出て間もない頃のもので、「とにかく、噂の高音質を味わってみたい!」という思いで、特にこだわりもなく入手しました。
確か、友人から中古を譲ってもらったと記憶しています。
入手した当時から30年以上経っているので、かなりボロボロになってしまっていますが、このCDにはとても愛着があり、所有していたCDをほとんど処分してしまった現在でも手放せずにとってあります。
何の思い入れもなく入手したこのアルバムでしたが、思いの外内容が良く、その当時はよく聴いていました。

間違いなく私のリスナー人生の中で重要な位置を占めるものであり、Anthraxは私がスラッシュメタルに傾倒しいくきっかけになったバンドでもあります。

Anthraxは今では”BIG4”と呼ばれ、Metallica、Slayer、Megadethとひと括りにされていますが、私は他の3バンドとは一線を画した非常にユニークな存在だと思います。
彼らの音楽には、スラッシュメタルの持つ独特の重さや暗さはほとんどありません。
その曲の多くは、ヘヴィメタルの重厚さは保ちつつも、メロディーは非常にキャッチーですが、かといってメロディアス過ぎない、という絶妙なバランスの上に成り立っています。

この『Spreading the Disease / 狂気のスラッシュ感染』は、正にそんな彼らの魅力を存分に感じることが出来るアルバムで、Anthraxの最高傑作だと私は思います。

この記事を読んで下さって、少しでもご興味をお持ちいただいた方がいらっしゃれば、ぜひ機会を作って聴いてみて下さい。

かなり昔の作品ですので正直ちょっと音が軽いかな?とも思いますが、内容は間違いなく素晴らしいので、きっとあなたもスラッシュ感染することでしょう。