【1986】ロック史に燦然と輝く名盤中の名盤!!『Master of Puppets / メタル・マスター』/ Metallicaレヴュー

レビュー


皆さん、こんにちは!
モザイクリワード研究所、所長兼所員の仲手川です。

今や地球上のロックリスナーで、知らない人はいないと言っても過言ではない、現代における世界最大のロックモンスターMetallicaの最強アルバム『Master of Puppets / メタル・マスター』をご紹介致します!


数値で見る『Master of Puppets』


1986年に発表された3rdアルバムです。

全世界で1000万枚以上のセールスを記録し、全米チャートでは29位までランクを上げました。

ローリング誌が選ぶ「The Greatest Metal Album of All Time」において、堂々の2位を獲得、(ちなみに1位はBlack Sabbathの『Paranoid』でした)

「500 Greatest Albums of All Time」では167位を獲得しています。(こちらの1位はthe Beatlesの『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』でした)。

また、アメリカ議会図書館が「文化的、歴史的、芸術的に重要な録音物を保存すること」を目的に2000年から毎年行っている『国家保存重要録音登録制度』の2016年度作品に登録されています。

これはヘヴィメタルの作品としては史上初めての登録だそうです。


概要


1984年に発表された2ndアルバム『Ride the Lightning』で一気に進化を見せた楽曲に更に磨きがかかり、Metallicaサウンドのひとつの頂点を極めた作品です。

高速かつ機械のように正確に刻まれる攻撃的なリフ、速弾きながらもしっかりとしたメロディーラインのある”歌える”ギターソロ、指弾きによるうねるようなベースライン、そのすべてをしっかりと支えるツーバススタイルのドラミング。

それらすべての音が渾然一体となってリスナーに押し寄せてきます。

「レコーディングは時間とお金を気にすることなく自由にできたから、〜中略〜 あらゆることを試してみた」というドラムのLarsのコメントが示すように、十分に時間をかけて練られたであろう、非常に”濃い”楽曲で全編が構成されています。

Larsはこのアルバムを「かなり実験的な作品」とも評しています。

確かに3曲目の「The Thing That Should not be」のような曲調は、これまでに聴くことの出来なかったもので、Metallicaの変化を感じられるアルバムでもあると思います。


収録曲


この当時のCDのラベル面は味気ないものでした。



  1. Battery
  2. Master of Puppets
  3. The Thing That Should not be
  4. Welcome Home (Sanitarium)
  5. Disposable Heroes
  6. Leper Messiah
  7. Orion
  8. Damage Inc.



8分を超える長尺の曲が3曲も収録されており、曲数こそ少ないものの、アルバム全体ではかなりのボリュームです。

西部劇を思わせる、土埃の匂いさえ感じるようなアコースティックギターによるイントロから一気にファストなリフに変化する、Metallica屈指の名曲「Battery」から、彼らのライヴでは欠かすことの出来ない代表曲中の代表曲「Master of Puppets」と続き、Cliff Burtonの遺作となったインスト「Orion」を経由して、ラストのアルバム最速ナンバー「Damage Inc.」まで一気に駆け抜けます。

スラッシュメタルらしい高速な曲だけではなく、テンポのゆったりしたヘヴィで変則的なナンバーを多く含んでおり、曲調はバラエティに富んでいます。

このことは、バラバラな印象を私達に与えるわけではなく、むしろ彼らのサウンドにとっての根幹であるリズムギターを更に際立たせる効果を生み、かえってMetallica色が強まっています。




まとめ


このアルバムは30年以上経った今でも時々思い出して聴いています。

中学生マインドには速い曲のほうが訴求力が高く、「The Thing 〜」、「Leaper Messiah」、「Orion」の3曲の魅力に長いこと気付かないでいましたが、かなり時間が経った後に、ようやくその良さを理解出来るようになり、正に”捨て曲なし!”の完璧なアルバムへと進化しました。

1986年当時、中学生だった私はレンタルレコードでこのアルバムを借りました。

友人宅でカセットテープにダビングさせてもらった後、自室で1曲目の「Battery」を初めて聴いたときの衝撃は今でも忘れることが出来ません。

「何? この機械みたいにジャギジャギした音! 」
「この世の中に、こんな速い曲あんの? 」


これが私の第一印象でした。

これをきっかけに、その後Slayer、Anthrax、Death Angel、Helloween etc.と色々とスラッシュメタルを聴き漁ることになりました。

私にとってのスラッシュ原体験です。

Metallicaの『Master of Puppets』は、私にとってジャンルを超えて衝撃を受けたアルバムの中の1枚であり、HM / HRという括りで言えばNo.1アルバムです。

後にも先にもこれを超えるアルバムは存在しません。

最後の来日公演が2013年ですので、そろそろ待ち遠しい頃です。
それが実現するまで、このアルバムでも聴きながら気長に待とうではありませんか。